電源不調と判明するまで

起動不能となってしまった私のエキスパートHDですが、私はもともとPROを所有していました。 ですから増設ボードや周辺機器はPROへ移す事で環境は元通りになりました。ただ内蔵HDに 関しては、別売りだった物はPROとエキスパート共通だったはずなのに、実際移植を 行なうと、X68側のコネクタの形状が違い、金具(ブラケット)がPROに合わないなどの 不具合がありました。コネクタは汎用品を買い、PROの中にビニールロープで固定しました。

エキスパートの方はとりあえず学校の生協を通じて修理の見積りに出しました。約3週間後、 「メイン基板の交換:27000円程度」と見積もられ、諦めました。メイン基板が 相手じゃどうにもならないし、金もないし、PROがあるので別にいいやと考えました。

96年6月頃、ある先輩からSUPER(HDなし)を安く譲ってもらえる話しが 転がってきました。SCSI機器が激安になっている時期でもあり、お世話になった 先輩でもあるので購入しました。しかし手持ちの内蔵HDはSASIでスーパーには 内蔵できず、外付けのSASI−HDをSRAMの内容を変えてつないで動かしていました。

96年秋頃、同じ学科の知人からモデムとSCSI−HDDを安価で譲ってもらい、必要な部品を oh!Xで調べて取り寄せてSUPERがメインマシンとなりました。HDDを 内蔵させる過程でSUPERを分解したのですが、電源ユニットやFDDはエキスパートと共通で ある事がこの時に判ります。HDDの固定金具(ブラケット)も共通だと思って取り寄せなかったら 結構違っていて、やや無理な付け方をしてあります。ちなみにもうSHARPにブラケットの在庫は ないとのこと。

年が代わって97年春頃、ある方から倍速CD−ROMドライブを購入。同時にX68をばらして治した事が あると言うその人にエキスパートをちょっと見てもらった。結局修理に至らなかったものの、 電源周りがおかしく、コンデンサーを疑えとのアドバイスを頂きました。

そこでSUPERの電源ユニットを取り外してエキスパートに移植した所、まったく何事もなかったかのように エキスパートが生き返りました。電源不調が全ての凶源であった事がここに判明しました。まだ不調の原因が 不明なのですぐに元に戻しまして、電源との闘いが始まりました。

電源を求めて

メーカー依頼、代替品使用、他のX68から移植、自力修理。これらの方法を同時に考えていました。 まず選択肢の中でメーカー依頼が最初に消え、残りの3つを並行して探索していた感じです。

取り寄せはこうして諦めた
SHARPのサービスセンター新潟出張所で 「電源ユニットの取り寄せ」について調べてもらったら何と7000円だと言うではありませんか。 1万以上を覚悟していたので迷わず取り寄せてもらったところ、届いたものは右タワーの3つ並んだ LED基板。「電源ユニット」とはこれの事なんだそうです(これで7000円か)。パーツリストが あったので見せてもらい、今欲している「X68エキスパートの交流電源を直流にする電源装置」は 「電源アダプタ」と言う名称で、17000円。もう在庫希少だそうです。そこまでお金は出せず、 SHARPからの取り寄せは諦めました。そこでこの電源装置の 内部にのみ故障がある事を伝え、そこだけ修理できないか尋ねた所、「うち(シャープ)ではできない。 部品として置いてあるだけで、製造は別の会社だから」と言う事でした。 ならばと、この電源の製造元である 京三製作所 にも電話で問い合わせましたが、「かなり古い製品で在庫はなく、そのような形での修理や 情報提供は特に行なっていない。送って(持って来て)もらえれば診てみるが 治せるかどうかは判らない。ちなみに設計したのはシャープだと思う。」 との事で、何だか複雑でメーカー修理or取り寄せは諦めました。これで自分でやるしか ないとほぼ決心しました。 丁寧に対応して頂いた京三のスタッフの方にはこの場を借りてお礼を申し上げます。 お忙しい中ありがとうございました。
代替品使用は未遂に
電機屋には各種汎用電源が売ってます。そしてパソコンなどに使われるスイッチング電源も いろいろあります。そこでX68の使用電圧と消費電力を満たす電源装置を見てみると、 やはり値段は1万前後。しかし技術の進歩なのか時代の需要なのか、 コンピュータ用は皆コンパクトな大きさになってますね。あのサイズなら 内蔵は充分可能かと思います。 また、中古屋のジャンクパーツコーナーとかを当たってみますが、 使えるかどうか判らない電源、しかもX68に内蔵させるのはとても無理な大きさに形状です。 動くと店の人が言った、ジャンクパーツから取ってきた小さなスイッチング電源を 500円で手に入れましたが、完全に容量不足。これはクラブに寄付しました。 外部電源アダプタ構想も考えました。実際クラブの部室で無線機に使っている電源を エキスパートにつなげて動かした事があります。でも見栄えは悪いし場所も取るしで どうも本気にはなれません。やはり元通りにしなければ満足できません。
移植はドナー不足
fj.等で結構安値で売られている事もあるX68やジャンクのX68を買って 電源だけ頂戴しようと言う考えですが、安いと言っても1万以下であるはずもなく、 ジャンクは狙っているかのように電源不調品。まともで安いと言えばPROですが、 こいつは電源が違うので駄目。 一回だけエキスパートIIのキーボードなしがジャンクとして売りに出て 名乗りを上げましたが落選。世の中そう簡単にうまく行かないようです。 仮にジャンクが手に入ってエキスパートが直っても、今度はきっとそのジャンクを 治そうとするでしょう。
自力修理
電源不調は判りましたが、何でそうなったのか不明のままでは直ってもまた同じ事が 起こるかも知れません。でも電源を分解した時にだいたい見当がつきました。いえ、 エキスパートを初めて分解した時に気付くべきだったのかも知れません。中はホコリで 真っ白で、こと電源内部に関しては、綿が敷き詰めてあると言っても誰も疑わないくらいホコリで コーティングされていたのです。蜘蛛が住み着いていたかの様にも見えます。こりゃ壊れるだろうと 思いましたね。電源以外がよく無事だったものです。どうせ汎用部品で構成されているのだから、 極端な話、全パーツを新品に付け代えれば治るだろうと結構楽観視して電源の手術をすることに しました。

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